【2年目インタビュー】 チェルシーハウスで大学で学びたいことが見えてきた

卒寮生

寮生活でたくさんの刺激を受けるからこそ、
大学ではアカデミックな学びを深めたい

(2016年当時のインタビュー内容を原文のまま載せております)

今回の寮生インタビューは早稲田大学文化構想学部2年生、通称「いくてぃー」こと、生田和希さん。
高校生の頃から様々な課外活動に取り組んできたという彼ですが、2年間のチェルシーハウス生活を通してどんなことを感じているのでしょうか?

 

Q.今までにも課外活動で社会人と話すことは多かったということですが、チェルシーハウスのメンター制度についてはどう思っていますか?

僕は高校生の時からイベントや「カタリバ」といった団体に参加していたので、社会人と話したことがないわけではありませんでした。
だけど、「メンター会」という月一度の場があり、メンターさんの前で考えて話さないといけない、話を整理しないといけない環境があるのはとても良いと思っています。
メンターさんは普段聞けないような話をしてくれるし、「こんな考え方の人いるんだ!」という気づきがありました。

 

Q.こんな考え方というのは?

メンターさんに、物事をものすごくロジックで考えているなと思う人がいます。
彼の言葉で印象に残ったのは「考えられないことは考えない」という言葉です。
「ここまで明確に割り切って考えている人がいるんだな」と。そういう人に会ったことがなかったのでとても新鮮でした。僕はわりとぐだぐだ考えている人なので。

 

Q.では、チェルシーに住んでいなかったら、どんな人になっていたと思いますか?

他に住んでいたら――他に住んだことはないけれど――大学生活に不満を持っていそうな気がします。

実は、最近はミクロ経済学に興味があって、大学の専攻を変えようかとも考えています。
それは、課外活動をしているチェルシーハウスの先輩方やメンターさんから刺激を受けて、自分はこういうことをしたいな、という思いが芽生えてきたからです。それで、大学でその分野を勉強したいな、と思うようになりました。
そうした刺激がなかったら、今みたいに経済学を勉強しようと思わなかったと思います。

チェルシーハウスにはいろんな本があるのも魅力です。
経済の本がいっぱいあって、そういう本を暇つぶしに読んでいて「おもしろそうだな」と思いました。
それ以外にも文学を読んでみて興味を持って、それがきっかけで大学の授業で文学をとってみたりもしました。他の寮に住んでいたら、今のように自分が学びたいと思う分野には出会えていなかったかもしれません。

チェルシーハウスの蔵書は3000冊以上。
小説、新書、雑誌、ビジネス書、マンガと多分野に渡ります。

 

Q.生田くんにとって、大学生活で一番大事だと思ってることは何ですか?

勉強が大事だと思っています。理由は二つあります。

一つ目は、4年間を勉強にあてられるのは今しかないんじゃないかな、ということ。時間がないとやれないことは、今のうちにやった方がいいと考えています。

二つ目は、物事を分析的に考えるなかで必要なのはアカデミックなバックグラウンドではないかということです。経済、社会学、心理学でもなんでもいいと思うのですが、何か一つ自分なりのバックグラウンドを持つだけで、物事を見る観点は変わると思います。

大学生でイベント、学生団体、ベンチャー企業でインターンするのってみんな同じようなことをやっていると思うんです。
でも、同じことをやっている人たちの中だと、同じ観点の人しかいないから優秀な人に勝てなくなる。
ビジネスはビジネスとして、そしてアカデミックはアカデミックとして、両方を自分なりの観点で語れる人は少ない気がします。
自分もそうなることができれば、人として面白いのではないか?と考えています。

チェルシーハウスでは、大学院生、インターンシップをしている学生、留学生、社会人、いろんな人と話をします。

僕は高校の時から勉強よりもイベントとかに力を注いでいた方ですが、大学生になって「大学でこれを学びたい」というものが見つけることができたのは、チェルシーハウスに住んでいたおかげです。

 

インタビュアー:ひかるん(大島 ひかる)

入寮して、駅からの帰り道がわからなかった時に来てくれたのがいくてぃーでした。いくてぃーはいい人です。