2015年7月15日(水)20時より、チェルシーハウス国分寺フリースペースにて、
長谷川由樹さんによる、島根県の教育に関する講義や暮らしを考えるワークショップが行われました。
今回の企画は、
現在チェルシーハウスで企画している島根県スタディーツアー(9月)の
事前研修として行われ、島根県に関心のある寮生15名が集まりました。
目標は、主に次の3点でした。
・島根県の教育の動きについて知る
・Iターン・移住を身近に捉える
・仕事だけでなく暮らしも含めた、将来の自分の生き方を考える
ゲストの長谷川由樹さんは、大阪府出身の25歳。
東京での仕事を辞め、この8月から、
島根県へ「高校魅力化コーディネーター」としてIターンをされます。
高校魅力化コーディネーター…
皆さんが聞きなれない職業かもしれませんね。
そんな今回の企画は、前半が講義、後半がワークショップでした。
まず、長谷川さんから、
いま全国から注目を集めている島根県の教育魅力化の動きや、
長谷川さんがIターンすることになった決め手について、お話がありました。
島根県では現在、
地域の人の魅力を引き出し、高校の魅力を広げ、そうした地域の魅力を発信するという取り組みが
広がっています。
そのなかもでキーとなる複数の高校では、
高校と地域、都会と地方をつなぐ役割を果たす「高校魅力化コーディネーター」を配置しており、
長谷川さんはそこでやりたいことをやろうと決めたそうです。
学生時代から教育に興味があったという長谷川さん。
NPO・NGO就職も考えたそうですが、そのときは生活が不安定かも?との不安があり、
システム会社に就職しました。
しかし、たくさんお金をもらって、たくさんお金を消費する生活のなかで、
納得がいかないことも多く、
やはり教育に携わりたい!という思いから、今回の移住を決めたそうです。
講義を受け、寮生からはこんな質問がありました。
・他の地域、海外などで地方創生の成功事例はあるのか?
・Super Small School の概念の発祥は?
・海士町の事例があるが、人が増えすぎるとよくないのでは?まだその段階ではないのか?
寮生たちは、興味津々に聞いていたようです!
チェルシーハウスには、海士町の隠岐島前高校出身の寮生がいるので、
島根県や海士町には以前よりご縁があるという背景もあるかもしれません。
続いて、後半では暮らしを考えるワークショップが行われました。
寮生は、5人ずつ3グループに分かれて、それぞれの
テーマについて話し合いました。
『都会暮らしはどうですか?』
都会で暮らす寮生たちに、都会暮らしのプラス面とマイナス面を出してもらいました。
すると…
【プラス面】
イベントにいける、交通機関が発達している、個性的な人が多い(だから少々変でも目立たない)、時給が高い、店がたくさんある
【マイナス面】
自然がない、人のバックグラウンドがわからない、人が多い、野菜がおいしくない、個人主義の人が多い、
1日中光が多いので体のバイオリズムが崩れる(笑) など
比べてみると、マイナス面のほうがずっと多く出ていました。
チェルシーハウスには地方出身の人が多いですが、やはり都会には不満が多いのでしょうか?
とはいえ、東京など都会での仕事を選んでいる人も多い気もしますが…。
そして、次のテーマがこちらです。
『10年後、どんな暮らしをしていたい?』
家族と一緒に住みたい、
地元に戻る、田舎と都会の中間がいいから郊外がいい、今付き合っている人と結婚していたい、
など、思い思いの声が上がっていました。
この質問を受け、最後の問いかけは、
『明日から、何をする?』
それぞれの寮生らしい、多様な意見が出ていました!
- ・地元に戻るか東京か今はわからないから、いろいろと挑戦して判断したい
・本をたくさん読んで、選択肢を広げたい
・将来英語を使いたいから、今頑張りたい
・自分で料理をして、生活を豊かにしたい
・教員になるために、目の前のテスト勉強を頑張りたい
・世界に出るために、日本に詳しくなりたい
・結婚したいから、自炊を頑張りたい
・毎日自分の生活のカテゴリーをわけて点数をつける
・毎日人のいいところを見つけて、優秀賞の人を決める
・今を楽しむ! など…
地方創生の在り方として注目されている島根県の教育について、
また個人の働き方と暮らし方について、キャリアについてなど、
とても楽しく寮生にとって学びのある2時間でした!
以下、長谷川さんのTwitterを引用します。
チェルシーハウスさん、楽しすぎたー!寮の運営も勉強になったし、自作ワークショップも無事完了!反省は色々あったので次に活かそう\(^o^)/
— 長谷川由樹 (@kiyu_hase) 2015, 7月 15
チェルシーハウスでのワークショップ後のアンケートを拝見して。「将来の暮らしについて初めて考える機会になった」「仕事ではなく、暮らしというもっと大切なところから人生を見ることができた」「来てくださって本当にありがとう」などなど。泣きそうになるぐらい、嬉しいコメントが。。 — 長谷川由樹 (@kiyu_hase) 2015, 7月 17
みんなで最後に、
チェルシーポーズ!
そして……
島根ポーズ!
長谷川さん、
お越しいただいて本当にありがとうございました。
島根県スタディーツアー参加組は、
引き続き事前研修を頑張ります!
※詳細が決まり次第、スタディーツアーの内容をお知らせいたします。