「チェルシーハウスの寮生になるということ」LEGIKA理事長インタビュー第二弾

関係者LEGIKA理事長 小崎文恵

チェルシーハウスの寮生になるということ

入寮説明会でよく聞かれる「チェルシーハウスに合うのはどんな人ですか?」という質問。学生生活の大事な時間を過ごす場だからこそ、ちゃんと知って選んでほしい。そんな思いをもってお答えします。

 

小崎文恵
NPO法人LEGIKA理事長
チェルシーハウスプロジェクトマネジャー(当時)

14年のチェルシーハウス国分寺設立直後からプロジェクトに参画。
以来150を超える寮生と関わり、新たな時代を生き抜く力を育むコミュニティとしての「教育寮」の在り方を追求している。


チェルシーハウスにフィットする人ってどんな人?

チェルシーハウスは、入寮時に説明会を実施しています。

貴重な学生生活の時間をチェルシーハウスで過ごしたいと思って下さるのだからこそ慎重に。
学生さんにとってチェルシーハウスが本当にフィットするかどうかをお互いに理解するための場です。

そこで私たちが大切にしているのは、決して飾らないことです。
寮の中を必要以上に片づけたり、着飾ったりはしません。良くも悪くも、ありのまま。

玄関には靴があふれている時もあるし、洗濯物がかかったまま、なんてことも普通です。

もちろん衛生管理として清掃会社さんには入ってもらっていますが、365日、管理人が常駐することなく、学生たちで寮生活をしているので、もうそこは生活感満ち溢れています。

「あぁ、ここは無理だ・・」
「仕方ない、我慢するか・・・」

その光景を見てどう思うのかが、相思相愛の大きな分岐点だと思っています。

汚いのを我慢するというのは、いつかは限界が来ます。誰かが片付けてくれることを待ってもいつ片付くか分からない。

そうではなくて、「どうやったらみんなが快適に住めるのか」を考え自分から働きかけられる人、または、そうなりたい人に来て欲しいと考えています。

寮生同士で大掃除をしたときの一コマ

寮生が集まり大掃除をしたときの一コマ

チェルシーハウスを使い倒す覚悟

一方で学生さんから、「やっぱり、やりたいことがない人はむずかしいでしょうか?」といった質問を受けることがあります

「学生時代、やりたいことを、好きなだけ」というキャッチコピーを掲げているので、大きな夢をもつ学生だけが集う場のようにも見えてしまっているのかもしれません。

もちろん、そういう人も実際にたくさんいますし、大歓迎なのですが、まだコレという何かがあるわけではないけれど、その意思のある人にこそ、チェルシーハウスをオススメしたいと思っています。

たとえば、初めての上京でまだ何もわからないけれど、何か夢中になれるものを探したいと思っている人、もう4年生だけど残りの学生生活で何かを変えたいと考えている人。どんな人でもいい。
「~したい」という前向きな気持ちを持っている人ならOKです。

というのも、チェルシーハウスというものは寮という一つの施設ですが、魅力はその施設にあるのではなく、そこに集う寮生とその寮生が創り出すコミュニティにあります。

「何か夢中になれるものを探したい」「何か力をつけたい」その前向きな思いとパワーが、寮生同士のアクティブなつながりと化学反応を起こして、他にはないコミュニティが作り上げられていくのです。

もちろん、カンフル剤として折に触れて事務局からもスタディツアーや社会人との勉強会などの機会を設けていますが、基本は寮生が中心。

寮生同士で創り出すコミュニティの中で、刺激し合い、エンジンを燃やして自分たちなりの「やりたいこと」を見つけて走り出すようになるのです。

  • 漠然と公務員を目指していた自分を変えたくて入寮。世界で活躍するDJになる夢を見つけて留学
  • 美術大学の院生でありながら、ジェラート店を経営
  • 大学卒業後、TV局に入社し、ドキュメンタリー番組のディレクターとして活躍中・・・などなど

寮生の進む道は様々。けれど共通していたのは、熱い思いと高い志です。

チェルシーハウスは、何かを与えられる場ではありません。

チェルシーハウスという機会を最大限利用して、充実した学生生活を創りたい、そんなワクワクに満ちた覚悟を持った学生さんに来て欲しいと思っています。

チェルシーハウスでは入寮生を募集しています。

国分寺にあるチェルシーハウスでは、中央線沿いの学校を中心に20以上の大学・54名の男女が暮らしています。

広い共有スペースを活かし、寮生による企画なども活発に行われています。

自主性に根差した仲間たちとの深い関わり合いの中で、
学校では教えてくれない沢山の大切なことを学ぶことができます。