頑張っている人ほど「おかえり」がある家がいい
(2015年当時のインタビュー内容を原文のまま載せております)
今月の寮生紹介は、ニックネーム「じったん」こと藤崎加奈子さん。
チェルシーハウス生活2年目の彼女に話を伺いました。
Q.入寮したのはチェルシーハウスが設立された2014年ですね。なぜ、チェルシーハウスに住むことを選んだのですか?
私は推薦入試だったので、住居を考えたのが一般入試の方より早く、12月頃でした。
実家のある栃木県から通いだと、通学に時間がかかることがネックで、「せっかく大学生になるのだから、通学に時間をかけて、学校しか行かないのはもったいない!」と思っていました。
当時はシェアハウスが流行ってきた頃だったので、一人暮らしよりもシェアハウスがいいなと考えていました。
そんな折に、チェルシーハウスを見つけました。
門限もないし、自分が求めていた住居に近かったので、入寮説明会に参加して入寮を決めました。
Q.不安はありませんでしたか?
ありませんでした。なじめなかったらすぐ出ればいいと思っていたということもあります。
最初の相部屋の人とは、話していくうちにすぐ仲良くなって。
彼女はこれまで出会った人の中で一番好きで、今でもとても仲がいいです。
Q.「学校しか行かないのはもったいない!」と話されていましたが、今は大学以外で何をしていますか?
いま関わっているのは、サークルのラフティングと、LGBTに関する団体(LGBT Youth Japan)です。
ラフティングは、一言で言うと、川下りです。今年は高知まで行きました。高知に辿り着くまでは、高速道路を運転して大変でした。大会もいくつかあって、前期の週末は川ばっかり行ってました(笑)
そして今取り組んでいるのは、LGBT団体の方ですね。来年の春、ニューヨークでスタディツアーをします。その企画に今関わっているので。結構忙しい毎日を送っています。
もともとこの活動は寮生から紹介されたものでした。自分では絶対見つけることができなかったと思います。このコミュニティの人たちが好きだし、関わることができて嬉しいです。
Q.高校生の時と今は変わっていますか?
チェルシーに来たときは、自信がありませんでした。今も「私なんか……」って言っちゃうけど、今よりもっと言っていた気がします。高校生の頃から、「無個性よりは個性があるほうがいい」とか、「意見を言わなくちゃ」とは思っていましたが、自信がなくてなかなかできないこともありました。
ですが、チェルシーハウスに入って、違う学年やいろいろな興味を持っている人と話して、たくさんのことを吸収するようになったと思います。サークルや学生団体のほかにも、企業のインターンにも行ってみたりしています。手探りですが、いろんなことに挑戦してみると、自分の中でいいと思うものとそうでないものが分かってきました。
チェルシーハウスに入って、たくさんの寮生やメンターさんたちに背中を押してもらっているからこそ、自分の好奇心にしたがって、様々なことにチャレンジできているのかもしれません。
――最後に、チェルシーハウスの良いところを教えてください。
チェルシーハウスの寮生は、何かの学生団体や、インターンなどを頑張って取り組んでいる人が多いです。
そういう人にとって必要なことは、住むところがあって、「おかえり」って言ってくれる人がいることではないでしょうか。
ちょっと話したいなっていうときに、リビングで人と話したり。
本当にやりたいことがある人にとっては、すごくいいところだと思うし、私みたいにただ「シェアハウスに住みたい」という気持ちで入った人でも、やりたいことを見つけるチャンスがたくさんある場所だと思います。
自分と違うことをしている人もたくさんいて、発見があるのも楽しいです。
多忙な日々を送っていても、いつも近くに、誰か話せる人がいる。
それが、チェルシーハウスの良いところだと思います。
インタビュアー:ひかるん(大島 ひかる)
栃木の隣の群馬県出身。通うと3時間以上かかる。