“人の雰囲気がする場所”を求めて入寮し、イベント企画で交流の中心に

寮生現寮生 外川さん

シェアハウスには「人の雰囲気がする場所が大事」だと感じ、チェルシーハウス国分寺(以下、チェルシーハウス)に入寮を決めた外川さん。
日常生活やイベントを通して寮生と交流する中で、もっと多くの人と交流を深めたい! と思い立ち、イベントに参加する側から「企画する側」へ。

イベント企画を通じてチェルシーハウスをより一層満喫する外川さんに、入寮前から日々の生活、今後やってみたいことについてお話をうかがいました。

 

「確実に人がいる」と感じられる場所

 

── 外川さんは、そもそもなぜ共同生活をしたいと思われたのですか? 

一人暮らしをしたら孤独で心を病むのではないかという懸念があって、親も同意見でした。

僕は出身が千葉で、大学生になったら家を出るというのは元々決めていたんです。

それで一人暮らしをするかシェアハウスに住むか考えたときに、やっぱり人と住んでいた方が変に病むことないんじゃないかと思って、シェアハウスに決めました。

 

── 数あるシェアハウスの中から、チェルシーハウスを選んだ理由を聞かせてください。 

最初はシェアハウスというものに明確なイメージを持っていなかったのですが、他のシェアハウスを何件か見て回るうちに、「人の雰囲気」がする場所が大事だと思うようになりました。

シェアハウスによっては廊下がすごく暗く感じたりとか、人との距離は近いけど関わりがなく見えたりといったことがあったんです。

チェルシーハウスに初めて訪れた時は、「確実に人がいる」という雰囲気を感じたので入寮を決めました。 

──  チェルシーハウスに見学に来られた時のお話を聞かせてください。

事前にアポを取らずに当日に見学の予約をして行ったのですが、玄関を開けて案内してくれた人が寮生だったんです。

他のところだと大家さんのような人が紹介してくれることが多かったので、目の前のラフな姿のこの人が大家さんなのかな? と思ったのですが、話してみると寮生で。
こういう雰囲気がいいなと思いました。

 

── 見学者の対応を寮生が行うこともあるんですね。(※) 

はい。あと、施設を紹介してくれる時に、きれいな部屋と汚い部屋を見せてくれたんです。

僕の部屋の感じはその中間くらいだから大丈夫だなと感じられたのも、チェルシーハウスを選ぶ決め手になりました(笑)。

※見学対応は基本的に事務局スタッフが担当しています。こちらは、当日予約に対応すべく急遽寮生に依頼したため発生した事例です。 

 

時間をかけてゆっくり馴染んでもいい

 

── 実際に入寮して、感じたことをお聞かせください。 

最初は他の寮生の急な距離の詰め方に戸惑いを感じましたが、イベントに色々と参加していくうちに溶け込めるようになりました。

 

── 外川さんから場に馴染めるように努力されていたことはありますか? 

特にないです。

普段からリビングやキッチンに行けば誰かいるのでそこで交流したりとか、近くの大学に通っている人だったら同じ大学の先輩が寮内にいるので話したりだとか、時間をかけてゆっくり馴染んでいくみたいな感じです。

 

── 無理をしなくても自然に馴染める環境なのですね。
チェルシーハウスにはリビングやリラックスルームなど様々なスペースがありますが、外川さんはどのスペースをよく利用しますか? 

「スタディルーム」という、24時間使える自習室をよく利用しています。

勉強ができるスペースで、かといって全く喋れないという感じではなく、他の人の邪魔にならない範囲でちょっとした会話もできます。

自室では勉強に集中しづらい時もあるので、スタディルームがあって重宝していますね。

 

体調を崩した時、気にかけてくれた相方の存在

 

── 外川さんが相部屋を選んだ理由を聞かせてください。 

僕は2021年の4月に入寮して初めから相部屋を選択していたのですが、相方になるはずだった人が来られなくなって、結局1年近く1人部屋のような感じだったんです。

その間もすごく楽しかったんですけど、他の寮生との繋がりをそこまで広げることができなくて。

相部屋ならチェルシーハウスの中で自分が作った繋がりと、相方が作った繋がりをプラスして増強できるというか、さらに広げられるのではないかと期待していました。

 

── 相部屋に住んでみていかがでしたか? 

正直なところ、最初はプライベートな空間がなくなることに心配を感じていました。

ですが相方とはお互いの生活サイクルが似ていることもあり、適度な距離感を保てているので今は満足して過ごせています。

 

── 相部屋生活ので、印象に残っていることはありますか? 

僕がつい最近体調を崩した時に、相方がとても気にかけてくれたことが印象に残っています。

チェルシーハウスには隔離が必要な人用の部屋があって、そこにいる間は共用スペースに出ることはできないので、用事があれば他の人に頼む必要があります。

もちろん他の寮生も色々サポートしてくれるのですが、相方がこまめに声をかけてくれるのはありがたかったです。

── 寝食を共にする中で育まれる絆は何物にも変え難いですね。 

 

イベントを企画する側にまわったことで交流が広がった

 

── チェルシーハウスに入寮して、ご自身に成長を感じることはありますか? 

人と気軽に話せるようになったことです。

 

── 何かきっかけがあったのでしょうか? 

1年生の年の11月頃まで、自分はチェルシーハウスのイベントには参加する側でした。

それだと同じチームのメンバーだと交流は生まれるんですが、他のチームの人とは交流できていないという感じで若干危機感を感じるようになって、自分がイベントを企画する側にまわることにしました。

その甲斐あって色々な人との交流することが増えて、人と話す機会も増えたと感じています。

── そうした経験を踏まえて、外川さんが今後やってみたいことを聞かせてください。 

チェルシーハウスをもっと魅力のある場所にしていきたいと思っています。

 

── 具体的に改善したいことなどありますか? 

寮生の中には自分が今やりたいことが中心だから、寮内のイベントは別にいいかなって思っている子もいると思うんです。

でもチェルシーハウスでの日常を充実させたり、イベントをやったりする上ではある程度の人数が必要だということはすごく感じていて。

これもイベントの企画に携わるようになって感じられるようになったことですね。

今後は外部に向けてチェルシーハウスの魅力を発信して、入寮促進に繋がるようなことをできたらいいなと考えています。

 

── チェルシーハウスから外部に向けての活動も盛んなのですか? 

昔のチェルシーハウスの活動を調べてみると、地域と関わる取り組みを積極的にしていたようなんです。

チェルシーハウスの周囲には住宅が多くて、小さなお子さんもいるので、ワークショップとか餅つき大会とか。

発信とはまた少し違いますが、地域の人との交流イベントもやってみたいと思っています。

 

都合が悪いことでもそれはそれで面白い

 

── 外川さんにとって、チェルシーハウスはどんな場所ですか? 

色々な意味で自分の都合のいいようにもいくわけでもないし、都合が悪いことでもそれはそれで面白かったりするし。

比較的なんでも許容されることがすごく面白いです。

例えば共有スペースが乱れていたとして、もちろん直していかなければいけないところではあるのですが、そういうことがあるからこそ人間というか。

だからこそ「人の雰囲気」を感じることができるのだと思います。

 

── どんな人にチェルシーハウスをすすめたいですか? 

僕自身が高校生活をあまり楽しめなかったと言いますか、部活も途中でやめちゃって、いわゆる青春みたいなことができなかったんです。

そんな風に引け目を感じていたり、本当はそういう高校生らしいことをしたかったなと感じていたりする人にこそ、チェルシーハウスに来てほしいとすごく思います。

もちろん明るい性格でみんなとどんどん交流したいという人にも来てもらいたいんですけど、自分と似た境遇の人に特におすすめしたいです。

── ありがとうございました! 

(取材・文/松尾しのぶ)