チェルシーハウスが促す、若者の覚醒

保護者寮生保護者 佐藤薫 様

「親元を離れても満ち足りた学生生活を送ってほしい」親御さんがみな共通して抱える願いだと思います。チェルシーハウスにわが子を預けるとはどういうことなのか。  

今回は、実際に息子の未遥君が入居している、佐藤薫さんにお話を伺います。  

(未遥君のインタビューはこちら)

  

―本日はよろしくお願いいたします。今回のインタビューでは小さい時から今に至るまで、母として未遥君を見守ってきた中で、チェルシーハウス(以下「CH」)が与えた影響について伺っていこうと思います。  

  

―まずは、高校までの未遥君についてお聞かせください。  

「自分のスケジュールを大切にする、マイペースな子供でした。  勉強には真面目に取り組んでいましたね。おかげで高校から推薦をいただいて、今の大学に進学することができました。
一方、外とのつながりにはあまり力が入っていなくて、そこは親の目線では少々心配でした。あまり自分から強く主張するタイプではなく、多くのコミュニティを広げる事をするわけではありませんでした。自分の興味が湧かないものにはスルーするところがありましたね。」  

  

―そうなんですね。今の未遥君しか知らない私たちとしては意外です。上京の際、一人暮らしや他の学生寮は検討しましたか?  

「未遥の姉も、かつて学生寮に住んでいて、共同生活の中で学びがあったということで、私も未遥も学生寮がいいと思っていました。その中で、オープンキャンパスで上京した際にCHの見学にきて、上京するならここに住もうということは決めていました」  

  

―そんなに早くから決められていたとは!ありがとうございます。お母様にとってはどういった点が決め手になりましたか?  

「規則が厳しかったり、空間的にも分けられているような一般的な寮や一人暮らしでは、コミュニケーションが阻害されてしまう。規則で縛られるのは簡単です。そうではなく、数多くの選択肢と対峙する中、いつも冷静に真剣に判断する力、すなわち『考える力』を身につけてほしいと考えていました。
私の妹の息子がCHに入居していた時期があり、妹夫婦も私どもと同じ考えだったので、いつもCHの事を話していたのですが、実際に見学に来て、ここが未遥にとってベストな環境だと確信しました。」  

  

―そういっていただけると非常にありがたいです。上京してもう1年近くたちますが、様子を見ていていかがですか?  

「毎日充実しているようで、親としてもうれしい限りです。入居後に山登りという趣味に打ち込む様子や、他の寮生と積極的にかかわりを持っている姿を見ると、変わったなと思います。
絶対に自分のペースを守り、一人で行動することが多い子供でしたが、自分のペースを守りつつも、他者とのかかわりを大切にする為に、自分で調整するようになったようです。
今の未遥を見たら、高校時代の知り合いはみんな雰囲気が変わったなと感じるんじゃないかと思います」  


―上京してから顔を合わせることもなかなかないとは思いますが、離れていてもそういった変化は感じられるものですか?  

「そうですね。未遥は週に1度くらいは電話をくれるので、そこでいろいろと聞いています。私からは忙しいだろうとメッセージのやりとりにとどめるようにしていますが、未遥の方から電話をかけてくれています。話の内容もさることながら、高校までは家でもいつも仏頂面をしていてあまり口数も多くなかった未遥が1時間も話してくれること自体に、大きな変化を感じます。」  

 

―未遥君のこの変化に、少しでもCHが影響を与えられているのであれば、私たちもうれしく思います。  

  「いろいろなことに挑戦するほかの寮生の姿に刺激を受けているようです。
友達と山登りに熱中していることもそうですし、高校まで数学が苦手で、興味もないといっていたのに最近になって統計学の勉強を始めたとも聞いていて、今までの未遥からは想像もつかないような変化が起きています。
この間『面倒くさいと思っていたことが、CHに入ってからあんまり面倒だと思わなくなった』と言っていて、CHが未遥にとってすごくいい場所なんだと思います。」
 

 

―そんな風に言ってくれていたとは…!最後にちょっと図々しい質問ですが、保護者の目線から見て、CHのどういうところが入居者によい影響を与えられていると思いますか?  

「色々な先輩や友人の意見、サポートがある事でしょうね。遠くに子供をやる親が一番心配なのは、何かあった時に一人で判断して乗り切れるのだろうか、と言うことです。
みなさん、『うちの子は共同生活が苦手だから』とか、『一人暮らしをしたがっているから』とか言われます。
しかし、大学生活のあとには、必ず社会生活が始まります。大学生の間に、多くの人と関わりを持ちながら、日々一人で判断し、前に進んでいくことで、
本来の若者の持つエネルギーを覚醒させてくれるのだと思います。」  

 

―ありがとうございました。

 

 

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