ずっと探していた”やりたいこと”を見つけられた場所

卒寮生寄稿: 津田塾大学4年 齋藤さん

2018年春。入寮初日、まだ青森弁や長崎弁が抜けていない同期と初めて顔を合わせた。
日本全国津々浦々、個性豊かな面々が揃っており、新潟から上京したばかりの私は「みんなすごいなぁ…」と、どこか他人事に思っていた。

 

当時の私は、とにかく人に合わせる性格で、自分から主張することも滅多にない引っ込み思案な性格だった。

自分が”やりたいこと”など全くなく、人並みに楽しい大学生活を送れれば良い。
サークルとバイトと大学の勉強をそこそこ頑張ろう。

・・・そう思っていた私は、チェルシーハウスに住み始めて3日で衝撃を受けた。
チェルシーハウスには”人並み”に生きている人なんて誰一人としていなかったのだ。

1年生から企業で働いている人、休学をして留学する人、起業する人、ボランティアに情熱を捧げる人、島に移住した人、企画コンテストで優勝している人・・・

みんながそれぞれ個性を持って、毎日一生懸命生きている人たちばかりだった。

当時の私は、少し捻くれていた部分もあったので、みんなと自分はどこか違う生き物なのではないかとさえ思っていた。

 

「君がやりたいことを見つけられないのは・・・」

同期たちも先輩に影響されて新しいことを始めたり、自分の信念を持って行動していたりする中、なぜか私は頑なに流れに乗ろうとせず、頭でばかり自分の”やりたいこと”とは何なのか考えていた。

そんな中自分は、当初の希望通りそこそこ大学生活を楽しみながら、2年生になった。

未だに”やりたいこと”や将来進むべき方向も分からず、コンプレックスを抱えながら悶々とした日々を過ごしていた頃、
ある先輩の一言に私は衝撃を受けた。

 

「君がやりたいことを見つけられないのは、自分の頭の中に選択肢が無いからだ。
やりたいことを選ぶにしても、なんの経験もしてないんじゃ選ぶことも出来ない。
頭で考えるのはもう辞めて、実際にやってみなければ何も分からないよ。」

 

当時の私に刺さる一言で、正直泣いた。

確かに私はこの一年、変なプライドがあって、サークルとバイトと勉強しかやってこなかった。
少し前の捻くれた自分であれば「どうせやったって分からない」「それよりお金が欲しい」という気持ちが先行して、行動に移さなかったはずだ。
私の胸にこんなに響いて、素直に行動しようと思えたのは、1年間チェルシーハウスの寮生の頑張る姿を見てきて、少なからず影響されたからだろう。

そこから私は、自分の人生の指針を大きく変更し、頭であれこれ考えず「とりあえずなんでもやってみる」スタンスを取ってみた。

 

 

新しい発見と出会いに満ち溢れる毎日。

横文字がかっこいいと言う理由でWebマーケティングの長期インターンシップを始めた。

インスタグラムのストーリー広告にたまたま出てきた半年間の企画実践コンテストにもエントリーした。

まだやったことのない業種のアルバイト5つにチャレンジし、

初めての海外で語学留学にも行った。

チェルシーでの運動会企画

教育への興味から教職課程もとった。

 

興味・関心が少しでもあるもの、自分の胸が高鳴るものを軸に、とにかく全力で取り組み続けた。

そして、入寮してきた頭でっかちの引っ込み思案な私からは想像できない、M-1グランプリにも、チェルシーハウスの寮生とコンビを組んで出場した。

頭の中で考えるだけでなく、実際に自分で行動してみることで自分の好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なことが手に取るように分かるようになってきた。

「何でもやってみる」スタンスを取ったその日から、毎日が新しい発見と出会いに満ち溢れていた。

 

この経験を経て、私は自分が探し求めていた”やりたいこと”に出会うことができ、
卒業後の進路としても、悔いのない就職先を決めることが出来た。

 

チェルシーハウスは私の人生を大きく変えたと言っても過言ではない。

大学進学を機にチェルシーハウスに入寮し、大学生活の大半をこの空間で過ごしたことで、自分の考え方が変わり、自分が探し求めていた”やりたいこと”を見つけることが出来た。

 

チェルシーハウスで見つけられた私の“やりたいこと”
それは、エンターテインメントに携わり、多くの人々を元気づけること。
これからの人生で実現すべく、自分らしく生きていきたい。