ダイバーシティルームは、出身地・性別・言語・思想信条・セクシャリティ・病歴・障害の有無に関わらず、チェルシーハウス国分寺への入居に対して均等な機会を設け、コミュニティの多様性を受容(インクルージョン)するための居室エリアです。
多様な性のあり方や身体に障害を持つ方へのアクセシビリティ等の様々な事情に配慮し、その多様性を受け入れることを明確に示すものでもあります。
多くの人に広く門戸を開くと同時に、本物件におけるコミュニティの多様性を広げ、寮生が新たな価値観・気づきを得ることを目的に、ダイバーシティルームを設けています。
入居対象者
通常の入寮審査に合格した方であり、本ルームの趣旨に賛同する方であれば誰でも入居が可能です。
ダイバーシティルームは、ある特定のセクシャリティや思想信条、障害等があることを条件とするものではありません。
自分とは異なるセクシャリティ、身体的特性、思想信条、病歴・身体の障害等について、その多様性を受け入れる方であれば誰でも住むことが可能です。
ただし、同室に住む身体に障害を持つ方への介助や、セクシャリティに合わせた変容を強いるものではありません。あくまで、受け入れるというポリシーを持つことだけが条件です。
ダイバーシティルームの概要
部屋数 | 4室 <内訳> ・2人部屋 2室 ※原則として身体的な性別が同性の方との相部屋とします。 ・1人部屋 2室 |
居室面積 | 19㎡(約11帖)/全居室共通 |
賃料 | 通常の2人部屋、1人部屋の家賃と同等 詳細はこちらから≫ |
居室備品 | ベッド、収納、照明、エアコン |
場所 | 身体に障害のある方にとってアクセシビリティの良い1階共用部近く(1~4号室) |
補足事項 | 入寮審査においては、通常の審査基準を変更せず実施します。 ただし、高度な医療的ケアを日常的に必要とする等、医療機能面でのフォローが明らかに必要とするケースについては、入寮希望者ご本人の身体・生命の安全確保を最優先事項として入居判断を行います。 入居者本人の機微な情報について、チェルシーハウス事務局から本人の同意を得ずに情報開示等を行うことはありません。お手洗い・シャワールームの利用場所や、その他運用上に必要なルールは、個別事情を踏まえて対応します。 |
ダイバーシティルームを導入した背景
チェルシーハウス国分寺には、多様な領域への興味関心を持った寮生が入居しています。
しかし、非常に同質性の高い集団になっているとも感じていました。
この集団構成で、真の意味での新たな気づきや価値観が広がるような経験を得るために、チェルシーハウス国分寺での従来の居室設定のあり方から見直し、ダイバーシティとインクルージョンを生活の中で理解してもらうことが最善であると考え、ダイバーシティルームの導入を2022年4月に決定しました。
ダイバーシティルームの設置により、様々な差異を受け入れていく過程で、多少なりとも「うまくいかないこと」が発生すると思います。この「うまくいかないこと」を解決するために、寮生同士が対話し、工夫し、ルールやルール以外の衝突回避策を設ける……こういったプロセスを経験することになるでしょう。
このプロセスを経ることによって、新たな気付きや価値観の広がりを真の意味で理解できるのだと考えています。
ダイバーシティルームの導入を契機として、体験を通じて物事の本質を考え抜く「思考のクセ」を身に付けることを期待しています。