2014年4月、「こんな学生寮、成功するのだろうか?」と言われながら立ち上げたチェルシーハウス。開設から4年が経過し、日常の中で生まれた寮生の良き文化は脈々と受け継がれ、チェルシーハウスはコミュニティとして大きく成長しました。寮生同士の自主的な寮内活動は一層活発となり、大人の出る幕は徐々に減ってきました。
「成功」とは、利益が出ることやシリーズが増えること……というイメージを持たれるかもしれません。しかし、これらすべて、チェルシーハウスにとっての「成功」とは考えていません。
我々のミッションは二つあります。
一つは、「完成」「成功」させたと大人が勝手に満足するプロジェクトではなく、若者自身が成長したと実感できる空間をデザインすること。
そしてもう一つは、時代の変化に普遍的な対応力を持ち、予測不可能な未来の社会に貢献できる人材をチェルシーハウスから輩出することです。
5年目を迎えるこの春、これらのミッションに照らして、場の機能や役割を改めて見直した結果、「チェルシーハウス」をReframe(再構成)することとしました。
まずは、彼らがこれからの時代を生き抜く上で今をどう過ごすべきかを検証します。さらに、チェルシーハウスが目指す方向性を寮生と共に導き出し、彼らの生活と活動の方針を再定義していきます。その上で、寮生による自主運営の権限拡大、社会人の関わり方の変革、テクノロジーを活用し寮運営における非連続的な変化を図ります。
完成することのない学生寮は、時代の大きな変化の中で刻一刻と姿を変えていくことでしょう。「チェルシーハウス」の新しい取り組みに今後もご期待ください。