【卒寮生インタビュー】人が鏡になって、自分がよく見えるようになった
上智大学総合人間科学部4年(2016年1月当時) 吐師朝美

2016年1月8日 | 卒寮生インタビュー | シェアツイート

マイノリティやマジョリティっていう線の引き方はないんだな、と。

(2016年当時のインタビュー内容を原文のまま載せております)

今月のインタビューは上智大学総合人間科学部4年生(現在休学中)の吐師朝美さん。1月から「世界青年の船」に乗るために、2年間のチェルシー生活を終えます。

 

Q.シェアハウスに住んでみようと思ったきっかけは何ですか?

高校生の時から一人暮らしで、大学生になってからもほとんど一人暮らしのような感じでした。というのも、大学生になってからは兄と暮らしていたんですけど入れ違いの生活で。そしたら「正しい生活」というのがわからなくなったんです。たとえば、今10万円持っていたら、何にどれくらいを割いていいのか?何時に帰ってきて何をしたらいいのか?がわかりませんでした。

それから、大学3年生の時に福祉の実習にいくことになっていたんですけど、一人暮らしだときついな、というのもありました。家に帰った時に、誰か話せる人がいてくれた方がありがたいなぁと。私の中で大学2年と3年の間が転機だったので、3年生になるタイミングで住む場所も変えてしまおう、という思いもありました。

 

Q.その中でチェルシーハウスを選んだのはなぜでしょう?

私はチェルシーハウスをColish(コンセプト型シェアハウスのポータルサイト)で見て知りました。そこに、「やりたいことを本気でやる学生寮」という紹介があったんですね。最初怪しいとも思いましたが(笑)、「本気」という言葉が印象に残りました。

社会人とのシェアハウスという選択肢もあったのですが、学生のうちに学生と付き合えるのは大学生が最後かな、と思いました。
そこでチェルシーハウスの内覧に行ったとき、感じがすごくよかったんです。
集まった人たちもプラスのエネルギーを持っている人だなと思って
一瞬だけ他のシェアハウスも住んでいたけれど、そこはただ住むだけだったため、コミュニティ重視のシェアハウスがいいなと感じました。

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クリスマスパーティにて寮生と(2014年12月)

 

Q.「正しい生活がわからなくなった」と冒頭で話されていましたが、チェルシーハウスに住んでみて何か気づきはありましたか?

たくさんの人と知り合う中で変わっていくんだろうな、という予想はしていたんですけど、予想より大きく変わったなと感じました。

まず、住んで1年くらい経ったときに、「正しい生活」が気にならなくなりました。正しい生活も何もないな、と。
住んでいる50人にはそれぞれいろんな事情があって、いろんな境遇を持っていて、性格も身体も違うし、学校でやることも課外活動も全然違います。
人がよく見えるから自分もよく見えるという意味ではすごくいい環境だと思う。
人が鏡になって自分がより見えるようになったということは、すごく大きな成長につながっていると思います。

 

 

Q.寮生に影響を受けたことはありましたか?

寮生には大きな影響を受けていると思います。
チェルシーハウスに住まずに休学していたらここまで思い切ったことはできなかったと思うし、不安になっていたでしょう。
休学したら一匹狼ですし。

寮生をみていて感じるのは、休学したいから休学したんじゃなくて、自分の時間軸とか感性とか状況を読みこんで自分らしく生きている人が多いんだろうな、ということです。

休学して海外に行くか、資格の勉強をするか迷った時期もありましたが、チェルシーハウスの寮生に紹介された、「世界青年の船」(日本と海外の若者が船内で共同生活を送りながら、世界の問題についてのディスカッションや文化交流を行う内閣府の事業)に乗りたいという思いが強まり、ありがたいことに合格し参加することが決まりました。

また、休学中には、専攻の精神保健福祉から離れたいと思って、IT企業のインターンシップをすることもありました。

これはチェルシーハウスというコミュニティにいないとできないことだと思います。
いざ違うことをやってみようというときに、つながりがあるのは助かりますね。

今はメンターさんの会社で興味がある分野の仕事をさせてもらっているのですが、これも寮生やメンターさんとつながりがあるおかげだと思います。
休学しようと決めた時には専攻の精神保健について考えたくないという思いも強かったのですが、一周まわって最終的に気になったのは、福祉でした(笑)。

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メンター会で、書き初めを行った(2015年1月)

 

チェルシーに来て、私は独立していていいんだということが分かりました。私は集団行動がとても苦手で。
協調性がないというのはうっすら気づいていたんですけど、それでもグループで行動した方がいいのかなという思いもありました。
けれど、私がチェルシーハウスのリビングで一人でご飯を食べていても誰も何も言わないし。
多様性が深いところで認められるようになったという気はします。

私は昔からマイノリティだから違うのよ、なんて思うこともあったんですけど、そういうことはないんだなぁと気が付きました。マイノリティとかマジョリティとかっていう線の引き方はないと。

 

Q.相部屋の寮生とはどんな関係でしょうか?

相部屋の相方とは、がっつりとしゃべることはないんだけど、料理をおすそ分けしたり、ちょこっとお話したりと、ちょうどいい距離感です。

 

Q.最後に、チェルシーハウスをすすめるとしたらどんな人でしょうか?

チェルシーハウスは、少しでも「人に興味がある人」におすすめです。
それから、「何かしたい!と思っているけれど、環境や人脈がなくて困っている人」にもおススメします。

 

インタビュアー:ひかるん(大島 ひかる)インタビュアー

一年前は、人に興味があって「何かしたい!」と思っていたけど、そんな環境も人脈もない高校生だった。