【レポート】
ゲスト:湯浅誠氏
チェルシーアカデミーを開催しました!

2015年10月11日 | | シェアツイート

【レポート】

Chelsea Academy 2015 vol.1

話したいことを話しましょ
~民主主義、大学、貧困、恋愛でも~ by 湯浅 誠 氏

10月9日(金)19時半より、チェルシーアカデミー vo.1を開催しました。
チェルシーアカデミーとは、今回を初回とする学生限定公開型トークイベントです。

今まで様々な分野で活躍する社会人の方をお呼びして行うイベント「チェルシーカフェ」を行ってきましたが、
「チェルシーアカデミー」は、それと別のシリーズとして大学の先生方をお迎えし、
学生たちが深く考えるような学びの時間を提供します。

今回のゲストは、社会活動家で現在法政大学教授として活躍されている、湯浅誠さんです。

寮生の一人が、普段大学でお世話になっている方でもあり、彼女のおかげでこの企画が実現しました。

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今回、集まったのは総勢20名。うち6名の学生が外からこのイベントに遊びに来てくれました。

イベントのタイトル「話したいことを話しましょ~民主主義、大学、貧困、恋愛でも~」通り、今日話すテーマは参加している学生たちが決めていきます。

湯浅先生が用意してくれたのは、こんなマス目になったテーマ一覧。

学生たちは4つに分かれたグループで、テーマと番号を選び、そのマスを開けていきます。

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最初に開けたのは、「支援って何?」。

湯浅先生は軽妙な語り口で学生の意見を拾っていきます。

ある学生が、「支援は、エンパワメントだと思います。」

「エンパワメントって、聞いたことある人?」ちらほら手が上がります。

議論はどんどん進んでいき、「声なき声を拾うには?」という質問へ。湯浅先生からは「受援力」という言葉が提示され、エンパワメントという視点も合わせて、「受援力を引き出せる力が支援力じゃないかと思うんだ」という話へ発展していきました。

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続いて開いたマスは、「デモって意味あるの?」。会場からは、「来たか〜!」という声。

まずグループで話し合いをしてもらい、意見を出し合いました。

「自分たちが政治家を選んだのに、今さらデモをしても」「”反対!”というだけでは議論の余地はないのではないか」「自分自身もデモを偏見の目で見ている」というデモに対する反対意見から、「議論に影響を与えるという点で、意味はある」「政治に声を届ける場」というように、様々な意見が飛び出しました。

これを受け、湯浅先生は「自分自身はさんざんデモをやってきた」と経験を振り返り、「主張は単純化しないと求心力がないんだな」と学生たちに話を始めました。

デモで行われる主張は、単純にこうだと言い切るものでないと求心力がない。それは、単純化されているから同質的で、議論を与えないように思えるもの。デモが影響を及ぼしてくると、話し合いをしましょうとなるのだけど、単純化したからそのあとの利害調整で、話し合いのテーブルを設定しても何も生まれない。

「主張はある程度エッジを効かせないといけない。次に、柔軟に対話できないといけない。これが社会の成熟だと思っています。」

デモという話題が学生同士の間で普段なかなか出にくいなか、一人ひとりが考え意見を共有する貴重な場になりました。
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そのほか、学生からは、金融業界と幸せな生き方についての質問が出され、このイベントを見に長野県白馬村からいらっしゃった草本さんと、ご主人のジョーさんが答えてくれました。

草本さん(女性)は、大学時代の湯浅先生の同級生で、複数の外資系大手金融会社でバリバリ働かれたのち、現在白馬村にある地域の高校の魅力化の活動をされています。そのご縁で、湯浅先生はご自身の大学のゼミでも白馬高校に携わっていらっしゃいます。

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終盤には、学生のほうから、近年日本で流れが出てきた「社会的インパクト投資」(=単なる利益のためではなく、社会課題を解決しながら経済的利益も同時に生み出す投資行動のこと)の話題へ。

草本さんとジョーさんは20〜30年前に金融の第一線で働かれていましたが、その当時はそのような流れはなく「会社にどれだけ貢献したか。まさに資本主義の権化でした」と振り返って語ってくれました。生々しい業界の声に学生たちからどよめきの声が上がっていました。

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学生から意見を引き出しわかりやすく整理していく、湯浅先生の素晴らしいファシリテーションのもと、2時間、終始熱い議論が繰り広げられました。

参加した学生からは、「大学では習えないけど、みんなで共有しなければならない重要な価値観を学べた」「志ある大学生とディスカッションができてよかった」などの感想をもらいました。

「先生は大学でいつもこんなふうに授業をしているんですか?いいなぁ…。」との声も(笑)。

湯浅先生、そして白馬村からお越しの皆様、本当にありがとうございました。

またお越しくださる日を、心よりお待ちしています。

次回のチェルシーアカデミーは12月5日(土)を予定しています。詳細が決まり次第こちらのウェブサイトでご案内いたします。